100以上の海外名作を日本へ、語学力から生まれた「翻案小説」
影山桃子 学芸員
「涙香が翻案した小説は『レ・ミゼラブル』『モンテ・クリスト伯』など…。その日本版小説を書いたのが、涙香」
青年時代、語学の勉強のため輸入された廉価本を読み漁った涙香は、その中で気に入った作品を他の人に翻案させましたが、なかなか自分の思うような面白い作品にはなりませんでした。このため自ら翻案を始め、探偵小説「法廷の美人」を執筆しました。その後、100以上の海外の小説を翻案しています。
【涙香が手がけた翻案小説】
・『法廷の美人』ヒュー・コンウェイ「Dark Days(暗き日々)」
・『人耶鬼耶』エミール・ガボリオ「L'Affaire Lerouge(ルルージュ事件)」
・『決闘の果』フォルチュネ・デュ・ボアゴベイ「Continuations of a duel(決闘の果)」
・『美少年』同「Où est Zénobie?(ゼノビーは何処に)」
・『鉄仮面』同「Les Deux Merles de M. de Saint-ars(サン・マール氏の二羽のつぐみ)」
・『白髪鬼』マリー・コレリ「Vendetta, A Story of One Forgotten(復讐)」
・『幽霊塔』アリス・マリエル・ウィリアムソン「A Woman in Grey(灰色の女)」
・『巌窟王』アレクサンドル・デュマ「Le Comte de Monte-Cristo(モンテ・クリスト伯)」
・『噫無情』ヴィクトル・ユーゴー「Les Misérables(レ・ミゼラブル)」
・『暗黒星』サイモン・ニューカム「The End of The World(世界の果)」
そんな涙香は、30歳の時に独立して新聞社を立ち上げ、新聞を創刊します。














