2022年12月24日、鹿児島県南九州市頴娃町の県道で、89歳の女性が大けがをするひき逃げ事件が発生し、女性はその後、亡くなりました。事件からきょう24日で1か月。犯人は今も捕まっておらず、遺族は一日も早い事件解決を願っています。
ゴミ捨てに出かけた女性(89) 早朝の県道で…
南九州市頴娃町の谷場集落です。およそ70世帯、200人ほどが暮らす茶畑に囲まれた集落で事件は起きました。

先月24日午前6時45分ごろ、集落の県道で近くに住む高吉サチ子さん89歳が顔から血を流して倒れているのを近所の人が見つけ、消防に通報しました。高吉さんは意識はありましたが、胸の骨や骨盤などを折る大けがをしました。


(記者)「高吉さんはゴミ置き場にゴミを出し、家に帰ろうと県道を渡った時にひかれたとみられています」
高吉さんの自宅から県道沿いのゴミ置き場まで、およそ150メートル。

現場は片側1車線の見通しの良い直線道路です。

通報した女性は、「衝突音を聞いた」と小学生の娘に言われ、事故に気づきました。
(通報した人)「娘が『ドンと音がしたよ』と」「中央線に頭があって、右を下にして(倒れていた)。『どうしたの?車にぶつかったの?』と聞くと、『ぶつかったんだ』と」

高吉サチ子さんです。事故のあと病院で手当てを受けていましたが、その後、亡くなりました。死因は外傷性ショックでした。

(高吉さんの次男)「父に対しても子どもに対しても、気をかけてくれる優しい母でした」
