日本の新型コロナへの感染対策はこの春、大きな転換点を迎えようとしています。
季節性のインフルエンザと同等となる5類への引き下げへ。
マスクに着用ついて街では様々な声が聞かれました。
「5類は仕方ないかなと思いますね、マスクは自分が持病があるからやっぱり外せない」
「マスク慣れちゃってマスクを外すのが嫌になってきた、顔見られたくない、みんな言ってます」
「子供が2人いるんですけど、ずっとマスクの生活を強いられていて、子どもにとってそれってすごい大きな影響になっていると思うんですよね、そろそろもう通常に戻ってほしいなってすごい思っています」

(小林所長)「そもそもなぜマスクはしているのかっていうところを改めて考えていただきたいと思うんですけど」

長野市保健所の小林良清(こばやしよしきよ)所長。
日本のコロナ対策の大きな転換点を前に、「社会も人も変わらなければならない」と強調します。
「症状のある人が、マスクをすることで人に感染させない、これが大きな目的になります、ところがコロナの関係で症状のない人が、自分が感染しないようにマスクをするっていうことも同じように広がってですね、今はほぼ全員の方がマスクをするっていうことになっているんですけども、マスクをつけなくてもいい場面ていうのが必ずあるんですね」

県は現在、屋内ではマスク着用を推奨しています。
しかし、小林所長は、距離が確保できている場合や会話をほとんど行わない場合などは感染のリスクは低いとし、必要に応じてマスクをつけたり外したりすることが必要だとしています。
第8波の中、岸田総理は、新型コロナ対策の転換を表明。
第8波では、オミクロン株の感染力の強さに加え、死者数の増加が目立っていますが、小林所長は「感染者に対する死者の割合は高くなっていない」と分析しています。
「毎年冬というのはどうしても人がなくなりやすい季節ということで、そうしたことも背景にはあるのではないかという風に考えています」
この春、大きな転換点を迎える新型コロナ対策。
日本もより実質的なウィズコロナの時代に入っていきます。


「願世の中で感染が広がっていますけども、同じことが医療機関とか介護施設の中でどうしても広がってしまうわけですね、その広がりを全く抑えようと思うと、通常の医療や通常の介護ができなくなるわけですね、医療機関や施設でもある程度の感染がおこりうるということをある程度皆さんが容認しながらその中で、最悪の事態になる方々についてしっかり治療するっていうそういう発想に変えていく必要があるという風に考えます」