「山中一揆」の本を買う人は、不安な時代を感じている

【さらに写真を見る】首なし地蔵、処刑場、供養塔など史跡めぐりにも関心が集まる

──なぜ、いま関心を集めているのでしょうか。

(書肆亥工房 石井省三さん)
「正直わかりません。追加申込の方もいました。つい先日も東京の月刊誌を発売している編集者から電話があり、書評欄に紹介したいといってきました。

令和の米騒動とは意味合いは違うけれど、お米は今話題になっている、というよ
うなことを言っていました。

いま『開戦前夜』という映画が人気です。なぜ戦争をすることになったのか、きな臭い今日になんとなく不安を感じている人が多いのかも。
『開戦前夜と百姓一揆』なんか似ているかもしれないと、ふと思います。

国を守るために負けるのは分かっていても、今しかないと言って戦争をする人、家族を守るために鎌や鍬で戦わざるを得なかった人。岡山の百姓一揆を買う人は、そんな不安な時代を感じているのかもしれません」

──この本を通して読者に考えてほしいことは。

(書肆亥工房 石井省三さん)
「無責任なことは言えないけれど、理不尽な事には『NO!』と言える人であってほしい」