旧松山藩主の久松家に伝わる歴史的な資料の数々が、愛媛県と松山市に寄贈されました。

寄贈されたのは、絵図や文書、写真など合わせて6200点あまりです。
1日は、現在の当主の久松雷太さんらが愛媛県庁を訪れ、中村知事に目録を手渡しました。

(久松雷太さん)
「これだけのものを一族で見ているだけではなく、愛媛県の皆さまに親しみを持って見てもらい、しっかりと後世に残す。これが一番」

寄贈品の1つ、松山藩9代藩主、松平定国の肖像画。一般的に座った姿が多い大名の肖像画ですが、立ち姿で描かれているのは、珍しいということです。

『源氏物語絵貼交屏風』は、江戸幕府の御用絵師、狩野常信が描いたとされています。源氏物語の絵27枚が貼られているほか、錺金具(かざりかなぐ)には久松家の家紋「星梅鉢」があしらわれています。

贈呈式には、資料の調査を担った愛媛大学法文学部の胡光(えべす・ひかる)教授も同席し、寄贈品の価値について解説しました。

(胡教授)
「大名家・明治の華族と名乗る家は、それぞれの地域の発展に尽くしてきた。松山藩や愛媛県、四国の新しい歴史が見えてくる、そういう価値のある資料だと思う」

寄贈された資料は、西予市の県歴史文化博物館など、愛媛県内5つの施設で保管・展示されるということです。