30日出雲市などでは警戒レベル4の危険警報が発表される激しい雨が降り、車が水没するなどの被害が出ました。一方で、水不足の山陰地方にとって恵みの雨として期待もされましたが、根本的な水不足の解消とはならなかったようです。
その理由は?
31日、島根県東部を流れる斐伊川上流、雲南市の尾原ダムを訪ねると、30日までの激しい雨にも関わらず、先週とあまり変わらない風景が広がっていました。
記者 土江諒
「何かが浸かっていますね。車ですね。車が完全に水没していますね」
前線に向かって流れ込んだ湿った空気の影響で30日、1時間に30ミリを超える激しい雨が降った島根県東部。出雲市には大雨のレベル4・危険警報、出雲市、松江市、雲南市には土砂災害のレベル4・危険警報が一時発表されました。
記者 土江諒
「私は今出雲市内の道路に来ているんですが、道路が冠水して車が通れない状況となっています。そして向こう側には水路があるということなんですが、水路と道の境目は全く分からないほど水位が上昇しています」
降り始めからの雨の量は隠岐の島町・西郷で300ミリを超えたほか、出雲空港でも150ミリを超える大雨となりました。
この影響で出雲市内では床下浸水の被害が発生したほか、アンダーパスで車1台が水没しました。警察によりますと車には1人が乗っていましたが自力で脱出し、けがはなかったということです。
そして。
記者 土江諒
「こちらは日御碕地区に続く県道なんですが、土砂が流れ込んだ影響で現在通行止めとなっていて、撤去作業が行われています」
おととしの豪雨で道路の一部が崩落した日御碕地区につながる県道では土砂が流出し、7時間半以上にわたって全面通行止めとなりました。
これだけ雨が降れば梅雨明け以降続いていた水不足の解消に期待もかかりましたが。
国土交通省出雲河川事務所尾原ダム管理支所 中村眞 支所長
「ダムの流域ではほとんど雨がなくて貯水率としてはほとんど変わってない状況」
貯水率は31日朝時点で42.4%、雲南市の尾原ダム周辺では30日はほとんど雨が降らなかったということです。それもそのはず、隠岐や沿岸部では激しい雨となったものの、山間には雨雲がほとんどかかりませんでした。
尾原ダムのほか島根県飯南町の志津見ダムは41.7パーセント、鳥取西部の菅沢ダムは10.1パーセント、鳥取市の殿ダムは40パーセントと貯水率がやや回復したものの、水不足の解消には至っていません。
国土交通省出雲河川事務所尾原ダム管理支所 中村眞 支所長
「引き続き無理のない範囲で節水に協力いただけたらと思う」
そして、30日の大雨から一転、31日は熱中症警戒アラートが両県ともに発表され、9月1日も山陰各地で猛暑日予想となっています。厳しい残暑と水不足はもう少し続きそうです。














