② 「感情に言葉を与えてあげる」 泣く・暴れるはピンチでありチャンス

2つ目は、「感情に言葉を与えてあげること」です。

「痛い」「怖い」「悲しい」「逃げたい」「自分と思っていることと違って決められない」といったさまざまなマイナスの感情があります。イヤイヤ期の頃は、それらが1つの大きな「不快感」となり、「嫌」「しない」という言葉や、泣く・暴れるといった行動になって現れるといいます。

栁先生は「ここが1つのピンチでありチャンス」と話します。100%、本人が思っていることとは違うのかもしれませんが、親がそばで抱っこしたり手を握ったりして安心感を与えながら、「きっとこの子はこうだったのかな」と考え、「怖かったね」「痛かったね」と、そのよく分からない不快感に対して言葉をひとつずつ切り分けて与えていくことが大事だと話しました。

こうした経験を重ねて成長していくと、例えば「注射が痛かった」だけではなく、「何かされるのが分からなくて、抑えられたのが一番怖かった」というように、自分の気持ちを切り分けて表現できるようになっていくといいます。

目標は「泣かない」ことではない 信頼できる大人と乗り越える

栁先生は、「泣かなくなればOK」とか「病院を好きになること」が目標ではないと説明します。

「怖いときにちゃんと助けを求められること」「自分の気持ちをちゃんと言葉で伝えられること」、そして「嘘をついて連れてこられるような大人ではなく、信頼できる大人に支えられながら何かを乗り越えていくこと」。

そうした経験自体が、病院に限らず子どもの心の成長につながっていくのではないか――。栁先生は「一応理想論かなと思ってますけどね」と話しました。

NBCラジオ『あさかラ』内「子どもの健康相談室」(2026年8月26日放送回)より