ここ数日、雨の降る日がありますが、宮崎県綾町にある農業用の「広沢ダム」では、依然として貯水率が低いままとなっていて、現在、取水制限が行われています。
こうしたなか、給水車で水を調達する畜産農家も出てくるなど、影響が及んでいます。

(田中久泰記者)
「宮崎市や綾町などに農業用の水を供給する広沢ダムです。こちらでは貯水率の低下により、取水制限の措置が続いています」

気象庁によりますと、宮崎市の26日までの1か月の降水量は平年の3割。
こうしたなか、綾町にある広沢ダムでは貯水率が低下し、宮崎市や綾町によりますと、27日正午時点の貯水率は23%にとどまっています。

このため、25日から畜産用水の取水が制限され、綾町では、現在、10軒の畜産農家がダムからの水を使用できません。

一部の畜産農家は、上水道に切り替え対応していますが、かかるコストは従来の3倍。このうち、およそ800頭の牛を飼育するこちらの農場では、上水道では十分な量を確保できず、給水車をレンタルして近くの用水路から水を調達しています。

(カミチクファーム綾農場 永田香奈さん)
「給水車をレンタルして、毎日水を汲みに行っている。一日に多い時は7回から8回、それでも足りないが、牛に制限をかけている。一日でも早くこういった仕事をしないですむよう、恵の雨が降ってほしい」

また、宮崎市を含めた農家全体では、およそ2400戸に影響が出ています。

宮崎市高岡町で普通期水稲を生産している南平幸宏さん。
今の時期、普通期水稲は実を大きくするために特に水が必要で、稲の高温障害を防ぐために水を定期的に入れ替える必要があります。

そんな中、南平さんの田んぼがあるエリアでは、29日から配水の頻度が3日に1回に制限されるということです。

(米農家 南平幸宏さん)
「(水の制限が続くと)実が入らなくてすかすか状態、そして、乳白色、白いコメになったり、粒も小さくなっるんじゃないかなと考えている。それで品質が低下して等級が落ちる、収量が減るとなると、ダブルパンチのトリプルパンチくらいのダメージを受けるのでは」

ここ数日の雨で貯水率は若干改善していますが、宮崎市農村整備課では「今後、数日は晴れが続く予報もあり、農家には引き続き節水への理解と協力を求めていきたい」としています。

綾町は供給が追い付かない場合、給水車で水を運ぶなどの対応も検討しているということです。

来週は雨が降る日が多くなるということですが、恵みの雨となることを願います。