「今、苦しみ悲しみの中にいる人たちの道しるべに私はなりたい」大沼さん自作の詩

自宅での大沼かおりさん

ある歌にこんな一節がある。

「球根の中には花が秘められ、さなぎの中から命はばたく。寒い冬の中、春は目覚める。沈黙はやがて歌に変えられ、深い闇の中、夜明け近づく。過ぎ去ったときが未来を開く」

事故から20年、私はそんな日が本当に来るのだろうかと、何度も自分に問い続けてきた。

苦しみも悲しみも、今も消えることはない。

それでも暗闇の中で生き続けた先に、小さな光を見いだすことができた。

私の苦しみや悲しみが、いつか誰かを支える力になるのなら、この苦しみも悲しみも生かされる。

私が歩んできた人生が、生きる希望を見失いそうになっている誰かの心に寄り添うことができるのなら、今、苦しみ悲しみの中にいる人たちの道しるべに私はなりたい。