第71回日本スポーツ大賞、第6回日本パラスポーツ大賞の表彰式が23日、都内のホテルで行われグランプリには2022年の北京五輪で4つのメダルを獲得したスピードスケートの高木美帆選手(28・日体大職)、オリンピック特別賞にはスキージャンプの小林陵侑選手(26・土屋ホーム)が表彰された。
日本スポーツ大賞は1951年から始まった単独のスポーツ賞では日本で最も歴史が長く、1年間において顕著な活躍をした選手あるいは団体を表彰する賞。2022年度のグランプリには高木美帆選手が選出された。2月に行われた北京五輪でスピードスケート女子1000mで金メダル、さらに500m、1500m、パシュートで銀メダルを獲得し、冬季五輪1大会で4つのメダル獲得は日本人選手史上最多となった。
さらにオリンピック特別賞には男子スキージャンプの小林陵侑、北京五輪では個人ノーマルヒルで金メダル、個人ラージヒルでは銀メダルを獲得した。おしゃれにこだわりを持つ小林は薄鼠色のスーツで登壇、「これからのスキー界を盛り上げていきたい」と熱く語った。
2023年に入っても20日、3年ぶりの国内で開催されたワールドカップ第14戦で今季初優勝を果たすと22日の第16戦でも2勝目を挙げた。「シーズン前半はケガをしていたし、道具もそうですし、メンタルもそうなんですけど、全てがかみ合い始めた感じ。自信もついてきて、すごくいい気持ちでヨーロッパに戻れる」と好調な要因を語った。
そして、特別賞には2022年11月に行われたサッカーW杯ではドイツ、スペインを破り16強入りを果たし日本中を大いに盛り上げたサッカー日本代表。将来の飛躍を期待して贈られる奨励賞には、ゴルフの日本オープン選手権でアマチュアとして95年ぶりに優勝した蟬川泰果(22・東北福祉大学)が選ばれた。
日本パラスポーツ賞の大賞は女子アルペンスキーの村岡桃佳選手(25・トヨタ自動車)が選ばれた。村岡は北京パラリンピックでは金メダル3つ、銀メダル1つと4つのメダルを獲得、通算獲得金メダルは4つとなり冬季パラリンピック日本勢の最多記録を更新した。
【日本スポーツ大賞 主な表彰者】
■グランプリ
スピードスケート
高木美帆(28・日体大職)
■オリンピック奨励賞
スキージャンプ
小林陵侑(26・土屋ホーム)
■特別賞
サッカーワールドカップ日本代表チーム
■奨励賞
ゴルフ
蟬川泰果(22・東北福祉大学)
【日本パラスポーツ賞】
■大賞
アルペンスキー
村岡桃佳(25・トヨタ自動車)
■優秀賞
陸上競技(短距離・聴覚障害)
佐々木琢磨(29・仙台大学TC)
競泳(聴覚障害)
茨隆太郎(28・SMBC日興証券)
クロスカントリースキー
川除大輝(21・日立ソリューションズJSC)
■新人賞
競泳(運動機能障害)
日向楓(17・旭高等学校)