バレーボールの元日本代表で先週、今シーズンでの現役引退とリガーレ仙台の退団を表明した佐藤あり紗選手。23日に記者会見を行い胸中を語りました。

先週、今シーズンでの現役引退とリガーレ退団を表明した佐藤あり紗選手、シーズン中の発表、その複雑な胸の内を明かしました。

佐藤あり紗選手:
「何よりもリガーレ仙台のチームメイトがやっぱり心配で気がかり」



V2リーグに参戦中のリガーレ仙台で監督を兼任している佐藤選手。現役引退はすでに決めていた一方で、監督としてクラブ残留を望んでいました。しかし、佐藤選手は現時点でV1の監督資格を持っておらず、来シーズン昇格の可能性を視野に入れるクラブ側は、資格を持つ新指揮官を招へいする決断をしました。

佐藤あり紗選手:
「リガーレに残りたいと思うし、残らなければいけない存在だというのは私が一番理解していること。(クラブと)様々な方向性の違いがあることが退団の理由」



リガーレは今週末、富谷市でのホーム2連戦を控えるなどリーグ戦のまっただ中。自身の表明と共に、佐藤選手は改めてクラブへの応援を求めました。

佐藤あり紗選手:
「選手としてはこの時期の会見ということには、今後の残り少ない試合をより多くの皆さんに見てもらいたいなという思いがあります。(リガーレが)いい方向に進んでほしい、いい方向に進みたい」



佐藤選手はV1監督資格の取得準備をしていたそうですが、リガーレは今シーズン、V2リーグ5位と健闘しており、クラブがV1昇格への体制作りを急がなければならなくなった、ということも今回のすれ違いの大きな要因といえそうです。いずれにしても残る試合、佐藤選手とリガーレを応援しましょう。