高知市春野町で伝統野菜「弘岡かぶ」の漬物作りが盛んに行われています。

高知市春野町のこちらの畑では、この時期地区の伝統野菜「弘岡かぶ」の収穫が盛んに行われています。およそ500年前から栽培されてきた弘岡かぶは、寒さの厳しいこの時期、特に甘みが強くなるといいます。大きさも、特徴の一つ。大きいもので2キロほどあるといい、1日に700キロほど収穫しています。

収穫したかぶは、漬物に加工されます。皮をむいて切り込みを入れたものを塩漬けにし、そのあとお酢や砂糖などで漬けて熟成させます。1949年創業の石元食品では、100種類以上の漬物を作っていますが、代表は、弘岡かぶの漬物。調味料にもこだわっていて、時期に合わせて手作業で作るのが、50年以上愛される秘訣です。

(木岡真理奈アナウンサー)
「シンプルな味付けなんですが、かぶの甘みとうま味が凝縮していておいしいです」

(石元食品 石元健二 会長)
「ファンが多いと作り手も少なくならない。『おいしい』『買ってみようか』『食べてみようか』と思っていただくことが、伝統野菜を守る一番の肝になると思っております。今が旬ですのでぜひ召し上がっていただきたい」

弘岡かぶの漬物は2月末まで県内の量販店などで販売されているということです。