江沢民・朱鎔基時代と、中国要人の「長寿」

前回のこのコーナーでは「中国のゴルバチョフ」と呼ばれ、先ごろ他界した朱鎔基元首相を取り上げました。さまざまな改革を断行した朱鎔基氏が首相在任中に支えたトップが、江沢民元国家主席です。1990年代から2000年初頭にかけては、「江沢民-朱鎔基時代」と呼ばれる政府のトップとナンバー2の一時代がありました。

トップの江沢民氏は4年前の2022年に亡くなりましたが、生誕は1926年8月17日。100年を迎える今月17日、北京の人民大会堂で盛大な式典が開かれました。

江沢民氏は96歳、朱鎔基氏は97歳で死去しています。「改革・開放」の大号令をかけた鄧小平氏は1997年に92歳で、また今年3月に亡くなった元最高指導部メンバーの宋平氏にいたっては108歳の大往生でした。中国の要人には、長寿の人が多いのです。日中戦争や国民党との内戦を戦い抜いた強じんな精神力と体力が長生きに導いたのか、それとも、過酷な権力闘争をくぐり抜けてきた執念がそうさせたのでしょうか。

中国要人には超先進的な医療が施されている事実もあります。昨年9月、北京で習近平主席が傍らのロシア・プーチン大統領に「今世紀中に人間は150歳まで生きられるかもしれない」と語りかけるシーンがありました。テクノロジーの発展を踏まえた言葉とはいえ、こうした背景を考えると単なる軽口だけではないように聞こえてきます。