エコノミークラス症候群を防ぐ、絶対条件は「シートを倒してフラット化」

それでは、今この時期に「車中泊避難」をすることになった場合、どんな物や注意が必要なのでしょうか。山﨑さんの車を使って、車を“車中泊避難仕様”にしてもらいました。車はコンパクトタイプのトールワゴン(5人乗り)です。

山﨑水紀夫さん
「車中泊の準備なので、シートを倒して『床をフラット』にして、布団を敷いた」

この「シートを倒してフラットな状態にする」ことが、車中泊避難の最重要ポイントです。逆に、シートを倒してフラットにならない車では、無理に車中泊避難をせず、避難所での避難に切り替える必要があります。

例えば、5人家族(両親・子ども3人)でミニバンタイプの車の場合、シートをフラットに倒して車の中で過ごせるのは、子どもの年齢にもよりますが2~3人に限られてきます。この場合、全員は車中泊避難できないので、「母・子ども2人は車中泊、父・子ども1人は避難所避難」と、家族の中でも分かれる必要があります。

【最重要ポイント】
▶シートを倒して「フラット」な状態に

長時間同じ姿勢で座ることで血栓ができ、それが血流に乗って肺の血管を詰まらせる「エコノミークラス症候群」を防ぐため
▶布団を敷く
シートを倒しても床には凹凸が生じるので、布団・タオルなどを敷いて凹凸をなくす
▶「フラット」にならない車は避ける
シートを全て倒しても「フラット」にならない車種(一部の軽自動車、2人乗りコンパクトカー、トラックなど)での車中泊避難は避け、避難所での避難に切り替える
▶家族の中でも「避難所/車中泊」に分かれる
家族全員での車中泊避難が難しい場合、家族の中で優先順位を決め、「車中泊組」と「避難所組」に分かれる