体罰と孤立の果てにー「殺すぞ」とパソコンを投げつけた激しいDV
さらに、被告を精神的に追い詰めたのは、家庭内での「体罰」でした。公判で父親は聞き分けのない時などに顔を平手で叩くことがあったと証言。学校でのいじめと家庭での体罰により逃げ場を失った被告は、金属バットやカッターナイフを用いた激しい家庭内暴力(DV)へと発展していきます。

親がカウンセラーに相談するも、当時は適切な診断名がつかず、支援から取り残されたまま孤立を深めていきました。

父親は、当時の家庭内暴力についても証言しました。
被告の父親:「『3時間は(風呂が)長いやろ』と言うと、『殺すぞ』と」
注意された被告は激怒し、父親に向けてノートパソコンを投げつけてきたといいます。また、母親も証言台で過去を振り返りました。
被告の母親:「コンタクトレンズがうまく入らないだけで、洗面所で急に『ウォー!』と叫んで壁に穴を開け、外に出ると、自分の車のフロントガラスにコンクリートブロックの塊を投げ込んで壊しました。あとから確認すると、フロント、横、後ろに3、4個のブロックが落ちていて、ガラスが全て割れていました」
自衛隊での一時的な安定と挫折、そして母親との決裂。
連載(2)では、事件直前にバイト先で起きた暴行劇と、「正論だから気に食わない」と語った被告の心理に迫ります。














