大阪・関西万博の建設工事で下請け業者に水増し請求させ、会社に損害を与えたとして、大手ゼネコン「竹中工務店」で万博工事の総括作業所長を務めた男が逮捕されました。

背任の疑いで逮捕された「竹中工務店」の社員・河井辰巳容疑者(61)。19日午前8時半すぎ、奈良市の自宅から警察に連行されました。

河井容疑者は、下請け業者に万博の工事費用を複数回にわたって水増し請求させ、会社に約1400万円の損害を与えた疑いがもたれています。

捜査関係者によりますと、河井容疑者は「大屋根リング」など関連工事の総括作業所長でしたが、水増し請求させた費用を自宅のリフォーム代などに充てさせていたとみられるということです。

警察は午前11時すぎから大阪市にある竹中工務店本社を家宅捜索し、容疑の裏付けを進めています。

河井容疑者の逮捕を受けて竹中工務店は「従業員が逮捕されたことは誠に遺憾です。関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます。この事態を厳粛に受け止め、警察による捜査に全面的に協力し、事実関係を確認したうえで、会社として厳正に対処いたします」とコメントしています。

また、博覧会協会は「万博工事に関連して(水増し請求が)行われていたことが事実であれば、それについては誠に遺憾であり、事態を厳粛に受け止めております。今後の捜査状況を注視するとともに、必要に応じて協力してまいります」とコメントしています。