家庭以外での分別を進めるのが課題
国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が毎年発表している国別の「SDGs達成度ランキング」の2026年版が6月に発表され、日本は前年から順位をひとつ下げて20位だった。順位が後退する中で、今回評価が改善した目標がある。それは「つくる責任 つかう責任」という目標。1人あたりのプラスチックごみの輸出量が減少したとして、これまでの最低評価から1つ評価が上がった。
実際に、日本では清涼飲料水用の使用済みペットボトルはそれだけで回収するスキームが整っており、リサイクルは世界的に見ても高い水準にある。体験プログラムに協力したサントリーでは、現在みなとみらい21地区の30事業所からペットボトルを回収して、水平リサイクルを行っている。
水平リサイクルによってペットボトルを生産すると、石油由来の原料で生産するよりも二酸化炭素の排出が約60%削減できる。サントリーホールディングスサステナビリティ経営推進本部地域共創地域課題ソリューショングループの島田敏明担当部長は、水平リサイクルの現状を説明するとともに、今後の課題を指摘した。
「サントリーでは、使用済みペットボトルのリサイクルの安全性の検証を長年行い、2011年にメカニカルリサイクル技術が確立しました。翌2012年に業界で初めてリサイクル100%ペットボトルをサントリー烏龍茶に導入し、2023年から2本に1本以上がリサイクルペットボトルになっています。
小学生に向けては今回のようなイベントや、総合学習の時間などでリサイクルの啓発活動を行っていますが、大人の方の方がペットボトルのリサイクルについて理解されていない方が多いかもしれません。ご家庭では分別が行われているものの、家の外でも同様にできているとは限らないからです。ペットボトルは資源であることを、もっと知っていただきたいですね」
飲み終わった後のペットボトルをきれいに分別することで、資源循環型の社会に貢献できる。ほんの少しの手間で資源としての価値が上がることは、もっと知られるべきだろう。
「調査情報デジタル」編集部
【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。














