■天皇杯第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(22日 広島市平和記念公園前発着 7区間 48キロ)

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった全国都道府県対抗男子駅伝、5区(高校生区間(8.5キロ)で長野の吉岡大翔(佐久長聖3年)が好走。2020年の全国都道府県男子駅伝では中学3年で6区(中学生区間3キロ)で区間新記録をマークし中学MVPに輝いた。高校に進学し5000mでは日本人高校生1位の13分22秒99のタイム、2022年12月25日に行われた全国高校男子駅伝では3区(8.1075キロ)で日本人歴代最速キロをマークした。

3年ぶりの全国都道府県対抗男子駅伝、長野の吉岡は5区(8.5キロ)に登場、高校生区間では最長となる距離だがトップでタスキを受け取ると序盤からスピードを上げ一気に後続を放した。これまで5区の区間記録は2009年に村澤明伸(長野・佐久長聖/現・SGホールディングス)と2020年の松山和希(福島・学法石川高/現・東洋大)がマークした23分55秒だった。吉岡は最後までスピードが落ちず23分52秒と14年ぶりに区間新記録を更新した。

長野県は4区(高校生区間5キロ)で山口竣平(佐久長聖2年)が区間新、5区(高校生区間(8.5キロ)でも吉岡大翔(佐久長聖3年)が区間新をマークしトップを独走しアンカーの上野裕一郎(37・セントポールクラブ)へタスキを渡した。37歳のベテランは立教大学駅伝部の監督も務め今年は55年ぶりに立教大学を箱根駅伝にチームを出場させた。今度は選手として走り長野県を2年連続9回目の優勝に導いた。


【全国都道府県対抗男子駅伝競走大会成績】
優勝:長野 2時間17分10秒(大会新記録)
2位:埼玉 2時間17分35秒
3位:東京 2時間18分20秒
4位:千葉 2時間18分21秒
5位:岡山 2時間18分28秒
6位:京都 2時間18分32秒
7位:広島 2時間18分38秒
8位:兵庫 2時間18分45秒
9位:宮城 2時間20分07秒
10位:茨城 2時間20分09秒

※写真は2022年12月 全国高校駅伝で走る佐久長聖高・吉岡大翔