肉に野菜、たこ焼き用まで“食材特化”や“こだわり製法”の「グルメ塩」が注目されています。
コメ、野菜、卵「それぞれに合う」専用塩
「お米に合う塩、野菜に合う塩、豚肉に合う塩もある」
塩専門店の『ぐるぐるしゃかしゃか』(東京・墨田区)で人気の、“食材ごとに合わせた専用の塩”。

例えば「お米に合う塩 こめこめ」(50g/994円)は、やや大きめの粒子でお米を引き立てる強い旨味。
他にも塩味とミルキーさが特徴の「おやつに合う塩 あまあま」など全12種類があります。※オンラインショップで購入可能


ほんのり茶色の「たまごに合う塩 たまたま」(50g/886円)を、ゆで卵にかけてみると…

THE TIME,マーケティング部 佐藤あゆみ部員:
「“塩自体に卵の味”がある。卵の味は濃くなり風味が全然違う」

『ぐるぐるしゃかしゃか』スタッフ・小林愛野さん:
「たまたまは、ネパールの岩塩を使っている。ヒマラヤ山脈の活火山があるエリアなので、マグマの高温でできた岩塩は硫黄を多く含む。同じく硫黄を含む卵と相性がいい」

塩の味は、産地の特徴や成分によって変わるといいます。
小林さん:
「マグネシウムが多い塩は苦味・コクが強い。カルシウムが多ければほのかな甘味。塩化ナトリウムの純度が高いとよりしょっぱくなる」

「自由化」で多種多様の塩急増
味の変化の特性を生かした塩は続々登場しています。

例えば、鶏肉の卸問屋が作った「鶏の極み塩」(170g・3002円※楽天市場「鶏肉専門店チアフルフーズ」で販売)は、“鶏肉専用”の塩。「わなかの釜炊き塩」(250g・432円)は、“たこ焼き専用”の塩です。


こうした様々なバリエーションの塩が誕生する背景には、「塩の自由化がある」と話すのは、塩の専門家・青山さん。

かつて塩は国の専売制でしたが、1997年に自由化され製造・海外輸入が可能に。その結果競争が激化しー
『日本ソルトコーディネーター協会』代表理事・青山志穂さん
「いわゆる“グルメ塩”と呼ばれる、食材に特化・製法など“こだわりがある塩”“差別化した塩”がトレンドになってきている」
春・夏・秋・冬「味わい変わる」塩

塩の専門家・青山さんオススメの“グルメ塩”の1つは、山口県にある原生林に囲まれた海で作られた「四季の塩 4種BOX」(5500円)。春・夏・秋・冬と4種類の塩(各40g)がセットになっています。

『okawari TOKYO』代表・近藤香波さん:
「森に雨が降ることで森の有機物・ミネラルが海に降りてくる。春夏秋冬“森が変化するとお塩の味わいも変わる”」


例えば、夏の塩はー
近藤さん:
「夏はたくさん雨が降る梅雨の影響で森の有機物がたくさん流れてくる。味わいも濃いので水分量に多い野菜に相性がいい」
「火山」から作られる塩

日本で唯一の製法、“火山エネルギー”で作られる「ひんぎゃの塩」(青ヶ島製塩事業所/50g・580円)も、青山さんのオススメ。※店舗により価格が異なります

ただしょっぱいだけでなく、“まろやかな甘み”を感じることから、ホテルニューオータニもケーキの隠し味に使う塩です。

作られているのは、伊豆諸島最南端に位置する火山島、青ヶ島(東京都)。その地熱の蒸気でゆっくり海水を濃縮するなど、“地熱を利用して”塩を作っているのです。
















