酔うと庭に出て大声を出した父
家族に戦時中のことを話すことはめったになかった一さんですが、時折、犠牲となった戦友への思いが溢れることがありました。

出口敬子さん
「同期の人たちが60人近くいて、60人のうち帰ったのが十数人しかいなかった。ものすごく父にとってつらかったと思う。酔っ払ったら庭に降りて大きな声で『おまえたちのこと忘れんけの』って」

そんな中、一さんは80代で認知症を発症。
症状が進行していくと共に、胸の奥に閉じ込めていた戦争の記憶が、少しずつ一さんの人柄を変えていきました。

















