なぜ再び館内に? 運営会社による“対応の違い”も明らかに
井上キャスター:
想定外をなくす具体例として、航空機内で緊急脱出時は絶対に機内に戻ってはいけないと訓練でも徹底されていることが挙げられます。しかし、航空機内の緊急脱出時のレベルまで引き上げるべきなのか。
今回の熊本地震では、例えば、「鍵を取りに戻らないと、家に帰ることができません」「子どもと連絡するためにスマートフォンが必要」などと言われた現場の担当者は非常に悩ましかったと推察します。
JNNのアンケート調査結果でも、運営会社によって対応が分かれていたことが分かっています。

▼眼鏡店 運営会社
「警備スタッフと思われる方が施設内への入場を控えるような呼びかけをしていた」
▼飲食店 運営会社
「荷物を取りに行くと警備員に伝えたら通してくれた」
警備員側からすると、家に帰れないのであれば、中に一旦であれば戻っていいですよという対応をしても違和感はないですし、警備員の対応まで徹底するのかは非常に悩ましいのではないでしょうか。
▼7月28日 地震当日
午後4時27分頃 地震発生
館内放送・避難誘導を開始
午後5時 客および従業員の屋外避難を確認
午後5時21分 安否確認システム イオン側→従業員
「営業中止」「帰宅」のアナウンス
午後5時50分 イオンモール熊本で爆発が発生
今回の地震、しっかりと避難誘導がされたうえでお客さんが避難をして、ある程度時間が過ぎたころに、「戻れるかもしれない」「余震が落ち着いてきたかもしれない」と思うタイミングで爆発が起きているため、このような場合にどのような判断をすべきだったのかは今後、検証が必要なのかもしれません。
井上キャスター:
JNNのアンケート調査結果には、次のような返答もありました。

▼美容サービス運営会社
「『荷物があるから取りに戻っていい?』と言われたら『いいよ』と言っていたかもしれない」
▼アパレル店 運営会社
「スタッフが家の鍵を忘れて戻るんだったら、『気を付けて』と言っていたかもしれない」
これらの回答はイオンモール熊本に出店する運営会社に限らず、全国の施設で今後、想定外を潰したマニュアルをどう作っていくのかということが非常に大きな課題だと思います。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
従業員の働き方の形態も色々あると思いますが、会社も下請けや元請けなど色々と入り組んでいるため、その中でどう徹底させていくかというのも課題になってきていると思います。
========
<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年

















