障害者本人の意思を尊重して支える
一方、7月20日には、津久井やまゆり園のある相模原市で「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」の集まりがありました。「考え続ける会」はこの10年、障害福祉を中心に様々なテーマで、事件が投げかけた問いについて考える場を設けてきました。
メンバー6人が登壇しましたが、その一人、山崎幸子さんは東京・品川区内で知的障害者が暮らすグループホームを運営しています。そこでは投票方法を色々と工夫して、暮らす人たちが選挙に行っていることを紹介しました。そして、山崎さんは「毎回選挙があるごとに話し合いをしながら、ご本人たちが選びやすい方法、わかりやすい方法を、まだ不十分だけれども、ずっとやり続けてきています。
最終的には自分はどんなふうに生きたいか、自分の人生に満足して終えてもらえるのかっていうことを常にご本人と問い返して作り続けていくことがとても大事だと思っています」と話しました。
他には、視覚に障害のあるメンバーが「事件を起こした男は、社会に要らない存在だから殺すという考えを持っていて、そういった優生思想は社会からなくなっていない」ことを指摘しました。また、元県職員のメンバーは「家族が介護を抱え込み、地域で孤立することもある。地域で暮らす仕組みはまだ十分とはいえないし、現時点で、公的施設は必要で、改善していかなければ」という考えを表明しました。
メンバーの一人で、津久井やまゆり園にいた息子が、事件後に別の施設に移っているという父親は「やまゆり園では何もさせてもらえてなかった。今は仕事をしたり、外出したりしている。息子は大きく変わり、グループホームでの自立生活を目指している」と話しました。
およそ120人の参加者からは、メンバーの話を受けて様々な声が上がり、事件が当事者の心に深い傷を残したことをあらためて感じられました。














