「もはや頼みにならず」――自ら動いた、一大奮発

役所への説得をついに諦めた畠山は、自ら行動に出ます。

旧神田上水の水路を活用して新宿の角筈(つのはず)まで通水し、ポンプで浄水場へ揚水する計画を自費で立案。ポンプ8台を提供し、補助的な予備施設を整えたのです。

ゐのくち式渦巻きポンプ(荏原製作所・本社)

「応急措置の寄付」と、彼はそれをさらりと表現しています。しかしその判断が、まもなく東京の命運を分けることになります。