また、20日は氷見市の宇波漁港でも、リュウグウノツカイの死がいが定置網にかかりました。



氷見市の漁師:「網を寄せていく段階で底にリュウグウノツカイの死がいが沈んでいた。もしかしたら前回逃がしたリュウグウノツカイがまた迷い込んで入ってしまったのかな」

この船の別の定置網では、3日前にも生きている2匹のリュウグウノツカイが網にかかり海に放しました。海底が緩やかな傾斜になっている氷見沖でリュウグウノツカイが網にかかるのは異例のことだといいます。

20日は魚津水族館の職員が、研究のためリュウグウノツカイの死がいを回収。体長はおよそ3.3メートル。体重は8.4キロでした。

打ちあがるはずのない魚がなぜ相次いで…。

魚津水族館の木村知晴さんはこう話します。

魚津水族館 木村知晴さん:「おそらく、太平洋南方系の海域にすんでいるものは、たくさんやってきている。日本海や富山湾とかにもたくさんやってきている。やってきていて、これまで少なくて目立たなかったものが、数が増えたことによって目に触れる機会が多くなったんじゃないかなと。一つの要因で語れることではないと思います。いろいろな海水温だったり、海流だったり、生物の繁殖状況だったり色々な要因が複合的に重なって起きている現象だと思います。富山にきて12年になるんですけど、その間でも、海で取れる魚の種類とか数はだいぶ変わってきているなと思います」

ことしに入ってからつづいている日本海の異変。

一体、原因は何なのか? 謎は深まるばかりです…。