大学入試センターは15日に行われた大学入学共通テストの理科(2)のうち、物理と生物で平均点に20点以上の差があったため、得点調整を行うと発表しました。

15日の理科(2)の試験では物理の平均点は63.39、生物の平均点は39.74と23.65点の差が生じました。

大学入試センターでは、平均点に20点以上の差がついた場合に得点調整を実施することにしていて、調整後の得点はセンターのホームページに掲載される換算表で知ることができます。得点調整は「分位点差縮小法」と呼ばれる方式で行われ、調整後も平均点差が15点となるように調整されます。

物理の点数はそのままで、生物の点数は素点(=調整前の点)に応じて0~12点が加算され、物理と生物の間の平均点だった化学(平均点48.56)についても0~7点が加算されます。

なお、受験者数が1万人未満だった地学は得点調整の対象にはなりません。

得点調整はセンター試験時代を通じて過去3回実施され、前回は一昨年(2021年)の共通テストにおいて公民と理科(2)でそれぞれ実施されました。

大学入試センターでは問題の難易度が適正だったか検証していくとしています。