世界文化遺産の登録を目指す「佐渡島の金山」について政府は、正式版の推薦書をユネスコに再提出したと発表しました。最短で来年2024年の登録を目指します。

【永岡桂子文科大臣】「文化遺産としての素晴らしい価値が評価されますように、国際社会に対して丁寧な説明を行ってまいりたいと考えております」

永岡文部科学大臣は閣議後の会見で、世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」について、正式版の推薦書を19日付でユネスコに再提出したことを明らかにしました。

推薦書を巡っては、2022年2月に一度提出していましたが、構成遺産のひとつ『西三川砂金山の導水路跡』の記述で不備を指摘され、2月1日が再提出の締め切りとなっていました。

今回、導水路跡に関する説明を追加した上で、去年9月に提出した暫定版に関するユネスコからのコメントも踏まえ修正したということです。

花角知事は「今回提出された推薦書をもとに価値が評価され、登録が実現するよう全力で取り組む」とコメントしています。

佐渡市の渡辺市長は…。

【佐渡市 渡辺竜五 市長】「今度こそはイコモスの対応に向けて、我々もそれだけ考えて進んでいきたいと思っています」

今後、諮問機関イコモスの審査を経て、最短で来年の登録を目指します。

一方、佐渡金山で朝鮮半島出身者の強制労働があったとする韓国外務省は推薦書の再提出について「遺憾を表明する」という報道官論評を発表しました。