熊本地震から10日です。生まれたばかりの赤ちゃん、そして、楽しいはずの夏休みを奪われた子どもたちのために。その居場所をつくる取り組みが始まっています。

震度6強を観測した熊本県八代市にある病院。患者の手術中、医療機器も激しく揺れ動くなか、医師らが患者におおいかぶさり、必死に守ろうとする姿が。

テナントの従業員7人が死亡したイオンモール熊本での爆発。

報告
「飛んだ外壁が少し離れた道路にあるトラックに突き刺さっているような状況です」

地震から10日。きょう、運送会社には…

南九州福山通運 熊本支店 上杉正浩 支店長
「これがたまたまそこに出くわした車両」

近くを走行中に爆発に巻き込まれたトラックの運転席には、コンクリートやガラスの細かい破片が。助手席には大きなコンクリート片も残されていました。

運転手の男性は運良く軽傷ですみ、爆発の後、2日間出勤しましたが、1か月ほど休むことになりました。

南九州福山通運 熊本支店 上杉正浩 支店長
「『(当時を)思い出すと涙がでる』と言っていたので、だいぶ心の負担になっているのではないか」

心の傷は、楽しいはずの夏休みが奪われた子どもたちにも。そんな子どもの居場所をつくる取り組みが始まっています。

東京から熊本へ遊び道具を積んでやってきた団体が被災地をめぐっています。

「友達がよく来るのは楽しい」

そして…

地震3日前に生まれた子の母親
「(子どもが)1~2時間おきに泣いて授乳しないといけないので、迷惑をかけてしまうと困っていた」

赤ちゃんがいるから周りに迷惑をかけてしまうのではないか。そんな親子のために「泣いていいんだよ」という避難所も。

地震の3日前に生まれた赤ちゃん。

地震3日前に生まれた子の母親
「家の中がぐちゃぐちゃな状態で、水が出ないということだったので、新生児のお世話は想像がつかないところがあった」

この親子が身を寄せているのは、産後ケア事業などを行う熊本市内の企業が開いた“避難所”です。妊婦や小さな子どもがいる家族のために、無料で開放されています。

水や電気、ガスが通り、赤ちゃんの沐浴ができるだけでなく、助産師もサポートにあたってくれます。

地震3日前に生まれた子の母親
「声をかけてもらえるだけで気持ちが安らぐということを今回、すごく実感している」

一方、身体的にも、精神的にも厳しい避難所生活を余儀なくされている子どもたちがまだ数多くいるのも現実です。

避難所にいる子ども
「(Q.いま一番したいことは?)みんなと遊ぶこと」
「(Q.思ったことは周りの大人に言えていますか?あまり言えない?)〔うなずく〕」
「(Q.なんであんまり言えないかな?)お母さんに迷惑かけるから」