8月7日も八代市で37.4℃を観測するなど厳しい暑さが続く熊本県内。こうした中、地震による断水が未だ約3万6000戸で続いていて多くの人が過酷な避難生活を強いられています。

宇城市の避難所では5日、「(家で)まだ水が出ないから洗濯できない。家に帰りたくても」といった声も。

自宅での生活再開を阻む大きな壁となっているのが断水です。

事態の打開に向けて、震度6強を観測した八代市では配水管の復旧作業が行われていました。地震の影響でずれた配水管から水が漏れだしています。八代市では、こうした損傷による水漏れがこれまでに少なくとも500か所で見つかっています。

損傷した配水管の交換は、電動カッターでの切断や重機を用いた大がかりな作業。また、道路に穴をあけることが必要なこともあり1つ1つの作業に時間がかかるといいます。

(角坂設備 角坂浩二社長)「少しでも1日でも早くみなさんに水をお届けしたいという気持ち。本当に切実に思っています」

長引く断水は熊本県内の農作物にも大きな影響を及ぼしています。

8月6日、鈴木農林水産大臣は八代市を訪れ、施設が損壊して畑や田んぼに水が引けなくなっている現場などを視察しました。熊本県内では、農業用水の断水に加え収穫前のナシが落下するなどの被害が相次いでいます。

氷川町の道の駅では売り先を求める地元の生産者の声に応え、8月1日から営業再開。7日も朝から多くの人が訪れていました。

「助かる。(近隣の)みなさんにお世話になっているから分けてあげたいと思って買いにきました」
―――Q何を買った?
「ナシです」

「きょうはシャインマスカットを。おいしいですよ。今が旬なので。買って少しでも(農家の)応援になれば」

一方で、地元の生産者はどのような状況なのか。7日朝、氷川町にあるミニトマトをメインに栽培する農家・宮崎さんのもとを訪ねてみると…

(氷川アグリクラブ 宮崎修太さん)「ミニトマトをこれから植え付けるビニールハウスですね」
―――Q被害の状況は?
(氷川アグリクラブ 宮崎修太さん)「ここは運よく(被害は)なかったです」

こちらの農園では8月末にミニトマトの苗を植える予定だったため、直接的な被害は免れたといいます。しかし…

―――Q例年通りに農作業はできそう?
(氷川アグリクラブ 宮崎修太さん)「ここは地下水を汲み上げてやっているんですけど、それが問題なく動けばですね。ミニトマトを順調に作れたとしても、ここは干拓地で場所によっては液状化するところもあるので、ハウスがそれでゆがんでしまったりとかが心配」

さらに、もち米を栽培しているという田んぼに連れて行ってもらうと…配管から出るはずの水が止まっていました。

―――Qどれくらい水が出ないと稲に被害が生じる?
(氷川アグリクラブ 宮崎修太さん)「わからないです。そういうことがなかったので」
―――Q干上がること自体が初めてなんですか?
(氷川アグリクラブ 宮崎修太さん)「そうですね」

一方で、農園の近くにある自宅では井戸水を汲み上げるモーターが稼働していました。妻の悦子さんは自身も被災しながら、断水が続く近隣住民のために、井戸水をプールにはって開放するなどの支援活動を行っています。

(氷川アグリクラブ 宮崎悦子さん)「できることをしなきゃみたいな、私にできること何だろうっていうのを考えて始めた活動だったんです。せっかくの夏休みに学童も開いていないし、みんなどこにも行けない。やることが家でYouTube見せるとかしかできない。みんなが元気を取り戻していく姿を見られたのがうれしかったです」

限られた水をどう使うのか、復旧はいつになるのか。被災地の農家の苦悩が続きます。