「AYA世代の口腔がんには、舌に、白い病変として現れやすい」

この研究の成果は、臨床現場においても直接的な示唆を持ちます。AYA世代の口腔がんには、舌に発生しやすく、白い病変として現れやすいという特徴があります。治りにくい舌のしこりや白い病変が続く場合には、若い人であっても早めに歯科・口腔外科を受診することが重要です。

また、DOIやtumor buddingといった病理学的評価は、術後のリンパ節転移リスクを見極め、患者一人ひとりに適した経過観察や追加治療を検討するうえで有用な情報となります。今後、AYA世代口腔がんに特化した診断・治療・術後管理の確立につながることが期待されます。

小野助教は

口腔がんは高齢者の病気というイメージがありますが、若い世代にも発症することがあります。本研究が、若年患者さんの早期診断や適切な治療方針の決定につながり、将来的には予後の改善に貢献できることを期待しています」

と話しています。