深海洞窟の謎に迫る研究で発見相次ぐ
大東諸島は約5000万年前に赤道付近で形成された海洋島で、一度も大陸と陸続きになったことがありません。水面下も含む島の上部2000メートルまでが石灰岩で形成されているという独特な地質を持ち、陸上には大規模な鍾乳洞が発達しています。研究者たちはこの特殊な地形に着目し、2024年と2025年に、JAMSTECの海底広域研究船「かいめい」を使った深海調査を実施。
これまでの調査で、水深約300〜400メートルの島の壁面に大小の洞窟を含む複雑な侵食地形が確認されており、新種の無脊椎動物や日本未記録の魚種の発見が相次いでいます。
発見が示す大東諸島とハワイとのつながり
琉球大学理学部の小枝圭太助教によると、沖縄本島や先島諸島の海では未発見だが大東島では見つかっていて、遠く離れたミッドウェー島やハワイ諸島近海には同じ種がいるというケースは、アカツキハギやクチボソボラなどの例があります。
2024年の調査航海では、同じくハワイ諸島でしか発見例がなかったヤセムツ科の魚類「ホラアナヒスイヤセムツ」が、大東諸島の深海域に多数生息していることが明らかになっていました。今回のシマグツ発見は、大東諸島の深海には中央太平洋の海洋島と共通した種が生息しているという傾向をより強く示すものです。














