被爆者と「被爆体験者」―非科学的な線引きがもたらした格差

長崎原爆の被爆地域は、国が放射線の影響を認める爆心地から半径約5キロを基本とする地域(旧長崎市など)で線引きされています。
この地域から外れた12キロ圏内にいた人たちは「被爆体験者」と位置づけられ、放射線の影響はなかったとされてきました。
先行する広島では、2022年から始まった新基準により、被爆地域の外で「黒い雨」を浴びた7,500人余りが新たに被爆者として認定されました。しかし長崎では、「雨が降った客観的な証拠がない」として、同様の措置はとられていません。


街頭で支援を呼びかける声に対し、市民からは「被爆体験者と呼ばれる人たちがいることを知らなかった」「被爆者と何が違うのか」といった声も聞かれます。

長年訴えの先頭に立ってきた被爆体験者訴訟の原告団長、岩永千代子さん(90)は「この問題を風化させてはいけない。原爆がいかに私たちを阻害していくかを訴えなければ」と、猛暑の街頭に立ち声を上げました。














