復旧までに手間と時間がかかる理由

井上キャスター:
しかし、復旧した水道管から家庭へ水が流れることになっても、水道業者が確認作業を行うのは各家庭の水道メーターまでです。

水道メーターから先の水道管は個人の資産になるため、被災者自身が家の中に戻って水道管がどのような状況になっているのか確認しなければ最終的に断水を解消することはできないのです。

近畿大学の浦上拓也教授は「各家庭内での漏水も修繕しないと、結局すべての家庭に水が行き届かなくなる」と指摘しています。

また、断水が長期化する背景に、浦上教授は「破損の確認には地中の水道管を掘り起こす必要があり、水道管のタイプは掘り起こすまで把握できず、そこから修理部品を取り寄せるため、手間と時間がかかる」と言います。

東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
電気の復旧工事と比べて水道は地下に埋まっているので、大変な作業です。場合によっては数か月かかってしまうのではないでしょうか。夏だからこそ、早く行き届いてほしいと思いますが、とても難しいのですね。

出水麻衣キャスター:
大きなポリタンクをご高齢の方が持って歩いている姿を見ると、体力が続くのかとても心配です。

井上キャスター:
過去の地震による断水をみると、断水の解消までにはかなりの期間がかかりました。

<2016年4月「熊本地震」>
・最大断水戸数:約45万戸
・最長断水期間:約3か月半

<2024年1月「能登半島地震」>
・最大断水戸数:約14万戸
・最長断水期間:5か月

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学 准教授専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部超のベストセラー