おととし富山県内で行方不明になったのは1023人。

そのうち70歳以上は322人。1日1人が行方不明になる計算です。
認知症と診断されたのは223人に上ります。


今月7日、射水市では82歳の男性が行方不明になり、その後無事に発見されました。自宅を訪ねる行方不明になった男性本人がいました。

行方不明になった男性:「私が帰ってこないから女房が警察に連絡したらしい」

妻に話を聞くと。

夫が行方不明になった女性:「(夫の)帰りが遅いからどこか川に落ちてないかなと思って心配で。死んでもらってたら困るなと思って」

妻はもしものために男性の靴にGPSをつけていました。しかし。

夫が行方不明になった女性:「いつも靴に(GPSを)つけていたんやけど靴がやぶれたから新しい靴に変えてGPSの機能が働かなくなったから分からなくなった」男性は認知症なのでしょうか?

記者:「認知症とかは大丈夫ですか?」

夫が行方不明になった女性:「(認知症)かもしれない。歳とったらみんななるねかね。近所の人にも一応言ってありますから。何かあったら助けてもらわんなんもん」


病院の診断は受けていないといいます。

行方不明者の中には、こうした“認知症の疑い”のケースも相当数あるとみられます。

先月9日、富山市内で行方不明になった高齢者をチューリップテレビの社員がみつけました。警察官かけつけると…。

警察官:「どこから歩いてこられたの?」

高齢者:「一番遠いところ」

警察官:「ケガはないですか?」

高齢者:「ないよ」

男性は85歳。この日の朝、自宅から消えて行方がわからなくなっていましたが無事、警察に保護されました。

実はこの男性、行方不明届けは出ていましたが警察が報道に連絡する前に発見されたのです。なぜ行方不明者とわかったのでしょうか?

チューリップテレビ安部香一さん:「富山西警察署から高齢男性の行方不明についてということでよくよく見たら特長が似てるということでひょっとしたらと思って」