不要となった消防車を入札で売却する、こうした取り組みは全国の自治体が行っていますが、消防車を買おうとするのは、どんな人なのでしょうか?2022年に“実際に消防車を購入した人”に話を聞きました。
埼玉県に住むうつみさん(33)。2022年7月、千葉県匝瑳市がオークションに出していた消防車をインターネット上で落札しました。元々、車が好きだったそうですが、購入のきっかけは、“深夜のノリ”でした。
<消防車を購入したうつみさん>
「ベッドで寝ながら、携帯電話を見ていた時に『これよさそうだな』と思い、金額を入れた。契約書が届いた時には、『やってしまったな』という思いだった」
車内には、無線など“現役時”の名残が。赤色灯を取り外したり、車体の「消防団」の文字を消したりしていますが、消火用のホースはそのままです。買い物などの日常生活で頻繁に乗っているということですが、使っているうちに愛着が増しているといいます。
<消防車を購入したうつみさん>
「みなさんから声を掛けて頂いたりとか、非常に会話が弾むことが多くて、値段以上の効果を得られている」
うつみさんは2022年10月、台風15号で被災した静岡市清水区に自治体に事前に連絡した上で、この消防車に乗ってボランティアへ。浸水した家財道具を荷台に積んで運びましたが、「消防車で行く意味はあった」とかみしめます。
<消防車を購入したうつみさん>
「家に被害があった子どもたちが、消防車で遊んでくれて、みなさんの笑顔をもらえて、そういったところでは消防車で貢献できてよかった」
半年で1万km以上乗っていると話すお気に入りの消防車。正しく乗れば、「周りを幸せにする」特別な愛車になるかもしれません。
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