7月23日、大腸がんのため亡くなった作家の東野圭吾さん(68)。東野さんの出身地である大阪市生野区を山中真解説委員が訪れ取材しました。

東野圭吾さんは1958年、大阪市生野区に生まれ。大阪府立大学(現・大阪公立大学)電気工学科を卒業後、エンジニアとして働くかたわら、27歳(1985年)のとき「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。2006年には、実に6回目のノミネートで「容疑者Xの献身」による直木賞を受賞しました。

「ガリレオ」シリーズや「白夜行」など数々の人気作を生み出し、国内での累計発行部数は約1億900万部にのぼります。

東野ミステリーは日本だけでなく41の国と地域でも出版され、中国でも主要メディアが今回の訃報を大きく取り上げていました。

大阪生まれの東野さんとあって、梅田の書店「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」では急きょ、東野さんを追悼する特設コーナーが開設されました。

東野さんが通っていた「大阪市立小路小学校」は、小説『白夜行』に出てくる小学校のモデルといわれています。この小学校の近くでは、東野さんのエッセイにもよく出てくるという「清見原神社」を見つけました。

(山中真解説委員)「名作『白夜行』も大江小学校という名前で、すぐ近くの神社と出てきますよね?」
(清見原神社・宮司 露原雄二さん)「ここにあたりますね」
(山中真解説委員)「地元にとって東野圭吾さんの存在は?」
(清見原神社・宮司 露原雄二さん)「地域の中での著名なお方だという認識」

さらに、小説・白夜行にちらっとでてくる「いか焼き」はひょっとして…?

(山中真解説委員)「東野圭吾さんとの関係ありますか?」
(三国屋 藤山敬子さん)「ちょっと」

「三国屋」は創業60年、東野さんが子どものころから営業している昔ながらのいか焼きの店。白夜行の本文には「角から5軒目に、いか焼き、と書いた看板を出した店」という記載がありますが…

(山中真解説委員)「角から5軒目ですか?」
(三国屋 藤山敬子さん)「その当時は」
(山中真解説委員)「その当時!5軒目!ここですね」

さらに母校の「東生野中学校」に向かうと、東野さんの人物像に迫る貴重な情報が。

(山中真解説委員)「図書室には東野圭吾さんコーナーもあるんですね」
(東生野中学校・前校長 川田浩二さん)「小さなスペースですけどコーナーとして作らせてもらいました」

紹介してくれた中学校の前校長・川田浩二さんは、東野さんの剣道部の2年後輩。厳しい上級生の中で東野さんは「とても優しい先輩だった」と証言します。

(東生野中学校・前校長 川田浩二さん)「『助けてくださってありがとう』という思い。ヤンチャな人ばっかりで。何かあるたびに呼び出されてお尻を竹刀でたたかれて」
(山中真解説委員)「東野さんはどんな感じだった?」
(東生野中学校・前校長 川田浩二さん)「唯一遠くから『大丈夫か?』という目で見守ってくれました。『助けてください』と求めたけど、それは無視されました」

最後に東野圭吾さんに伝えたいことを聞いてみました。

(東生野中学校・前校長 川田浩二さん)「東野圭吾先輩、ありがとうございました。遠くからでもずっと東生野中学校を見守ってください」