フランスで続く山火事は発生から1週間が経ちますが、依然として鎮火に至っていません。被災地では火災に加え、窃盗の被害も出てきています。

フランスを襲う山火事。ワインの名産地・ボルドーの周辺でも甚大な被害が出ていて、市長は「火が市街地からおよそ15キロのところまで迫っている」と述べています。

ボルドーがあるジロンド県を訪れると、消火活動にあたる住民の姿。周辺では30か所以上で火災が発生し、消防士が足りていないのです。

記者
「火元の近くの街に来ています。この街では180世帯以上が燃えたということです」

この住宅街は封鎖されているエリアにあるため、許可を得て副町長と共に街に向かいました。

ル・ポルジュ町 ラゼロビッチ副町長
「あちらの方から初日(22日)に熱風がやってきました。次の日には逆方向から炎が吹いて、一気に焼けてしまいました」

副町長は「近くの山林で業者が電気関連工事をしていた際、火花が木々に引火し、山火事に発展した」との見方を示しています。

ル・ポルジュ町 ラゼロビッチ副町長
「まだ燃えているから、火はそんなに遠くありません。風が吹けば戻ってくるかもしれません。だから村に入ることが許されていません」

さらに、こんな被害も…

記者
「この家に強盗が入ったということで、かなり緊張感が漂っています」

集落が火に包まれてから、夜間の誰もいない時間帯に住宅に窃盗犯が侵入するケースが相次いでいるということです。

また、この町では夏休み期間は本来、ヨーロッパ各地から旅行客が訪れますが…

記者
「ル・ポルジュ海岸です。夏休み期間、本来は外国からたくさんの観光客が訪れる海岸だということですが、店は閉まっています。そして、海岸も封鎖されている状態です」

近くの有名なキャンプ場でも…

記者
「ボルドー近郊で有名なキャンプ地です。多数のテントが張られ、キャンピングカー多く停まっていますが、ここも避難対象地域になったことで、一斉にキャンパーらは避難したということです」

急いで避難したのか、洗濯物や食器が放置されたままです。

こちらの男性はキャンプ場をパトロールしていると言います。

キャンプ場を見回る人
「人々はすべての持ち物を置いていきました。自転車が盗まれていても分かりません」

気象局によりますと、28日からは、この夏4度目の熱波が襲来する見通しです。南西部も40℃に達すると予想されていて、乾燥による火災の拡大が懸念されます。