きっかけは部外者による無断の「商標登録」
きっかけは “守り” の失敗だった。「青い海」の屋嘉比専務は取材に対し、こう振り返る。
「知ったのは、(SNSの)Xのボット投稿で、です。誰かがシママースの商標を申請しているのを見つけた。びっくりして調べたら、本当に出されていた」
2024年10月、沖縄独自のファストフードチェーンなど複数の沖縄企業のブランドの商品名や店舗名などが、第三者の企業によって商標登録出願される事態が発生した。そのなかに、「シママース」も含まれていた。
無断で商標を出願された計4社は連名で対応に動き、マスコミにも事態を公表。翌年、最終的に出願は取り下げられた。屋嘉比専務は続ける。
「食品関連の商標は押さえていたが、グッズ関連はノーマークだった。これからグッズを作ろうとしていた矢先だったので、本当に焦った」「ビジネスとして考えると甘かったよねと言われると、確かにその通りだった」
だがトラブルは結果として、ブランドの価値を再認識させた。「それだけの価値があると見ていたのか」。
この経験が、本格的なIP事業参入への背中を押した。














