「この事故は“過失”なのか」

(恵梨子さんの兄)
「ながら」という言葉に加えて、「過失」という言葉もどうしても腑に落ちない。「過失」は業務を遂行する上で何かトラブルがあった時とか、そういった時に不注意による過失に使う言葉であって、日常的にスマホを見ている状態を「過失」とは呼べないと思います。それがどうしてもこの裁判で納得ができないところです。

この先、多分まだまだ詳しい話が出てくるかとは思うんですけれども、そういった中で「本当にこの事故は過失だったんですか?故意ですよね」ということに皆さんも気づいていただいて、かつ法律も変わっていってほしい。

今までもこういった事故で苦しんでいる方もいらっしゃいます。皆さんの気持ちが変わらなければ、こういった「過失」の故意の事故がこの先も生まれます。そういった時に、法律が僕らみたいな被害者を救ってくれるような法律になってほしい、そういった気持ちが今はあります。

「過失運転致死罪」は運転するうえで必要な注意を怠り、人を死亡させた場合に適用されます。一方でより刑罰が重い「危険運転致死罪」は飲酒や速度超過など悪質な運転が該当しますが、「ながらスマホ」は含まれていません。後を絶たない「ながらスマホ」に遺族が望むのは…