兵庫県警の男性巡査長が、勤務する警察署の管内にある住宅に侵入して現金などを盗んだなどとして懲戒免職されました。

懲戒免職の処分を受けたのは、但馬方面の警察署に勤務していた33歳の男性巡査長です。

警察によりますと、巡査長は2つの住居侵入事件に関与した疑いで、7月22日付けで書類送検されたということです。

■90代女性宅で現金入りバッグ盗難か

1件目は2024年8月6日。90代の女性の住宅の腰高窓から寝室に侵入し、現金およそ63万円が入ったバッグを盗んだなどの疑いです。

女性はおよそ1か月後に警察に窃盗の被害相談をしましたが、現場を捜査した警察官が「侵入や物色の形跡がない」と誤って判断し、遺失届として対応したということです。

■同じ女性宅で網戸落とし…「防犯指導」を装う

2件目は2025年5月22日。同じ女性の住宅に、同様の手口で侵入しようとしましたが、窓に設置されていた網戸を誤って落としたということです。

このとき「通報されると困る」と考えた巡査長は玄関から女性宅を訪れ、警察官を名乗って「防犯指導」を装って会話したあと、そのまま立ち去ったということです。

直後に、被害女性から相談を受けた親族が警察に通報。警察が捜査したところ、この巡査長の関与が浮上したということです。

さらに、その捜査で2024年の1件目の被害についても巡査長が関与した疑いが明らかになり、1件目については住居侵入容疑と窃盗容疑、2件目については住居侵入未遂容疑で、それぞれ7月24日付けで書類送検したということです。

■自宅からフィギュア押収「購入資金がほしかった」

調べに対し、巡査長は「アニメのキャラクターのフィギュアの購入資金がほしかった」などと話しているということで、巡査長の自宅からはフィギュアが押収されているということです。

■以前の捜査で「無施錠多い」と知り…

被害にあった女性宅では2022年にも窃盗の被害がありました。

処分された巡査長は当時の捜査を担当していて、その際に「この近辺は扉や窓など無施錠のところが多い」などと知り、犯行に及んだということです。

兵庫県警は「警察官として言語道断であり、厳正に処分いたしました。県民の皆様には深くお詫び申し上げます。職員に対する職務倫理教養を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。

また、1件目の被害で遺失届対応をした40代の男性警部補については、「適切に対応しなかった」として、7月22日付けで本部長注意の処分としたということです。