1塩基変異が酵素機能を低下させる可能性

MS2タイプの無花粉スギでは、GELP遺伝子のDNA配列に1塩基の違いがあり、その結果として酵素の機能が低下すると予想されます。具体的には、GELP を特徴づける重要な配列であるGDSLモチーフに変異があり、40番目のアミノ酸のセリン(Ser)がフェニルアラニン(Phe)へ置き換わっています(S40F変異)。この変異によりGELPの酵素機能が低下し、四分子形成から花粉形成に至る過程に異常が生じる可能性が考えられます。

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植物では、花粉の表面形成や花粉粒の分離に脂質成分の代謝が重要であることが知られており、GELPの機能が損なわれることはMS2タイプの花粉形成の異常を矛盾なく説明することができます。