候補遺伝子の同定プロセス

研究グループは、MS2タイプの無花粉スギ「新大1号」を種子親とした人工交配家系を用いて花粉形成の有無とDNAマーカーの関係を解析しました。その結果、MS2遺伝子が存在する染色体上の位置を第5染色体上の約864万塩基対の範囲に絞り込みました。次に、スギ参照ゲノム配列を用いてこの範囲に存在するすべての遺伝子(91個)を抽出しました。

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これらの遺伝子について、花粉形成との関連、雄花での発現、遺伝子の機能に影響しそうな変異の有無を調べたところ、3つの条件をすべて満たすGELP遺伝子を特定しました。GELPとはGDSL型エステラーゼ/リパーゼタンパク質(GDSL-type esterase/lipase protein)と呼ばれる、脂質などに含まれるエステル結合の切断などに関わる酵素の仲間です。