MS2タイプとは

これまでに、無花粉スギには少なくとも5つの雄性不稔遺伝子が関わるタイプが知られています。このうちMS1およびMS4については原因遺伝子が明らかにされ、DNAマーカーを用いた判定技術の開発が進められてきました。MS2タイプも、MS1MS4とは異なる雄性不稔遺伝子として、無花粉スギの利活用を広げる上で重要なタイプです。

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しかしMS2タイプについては、花粉形成の途中で異常が生じることや、原因となる遺伝子が存在する染色体領域は知られていたものの、その遺伝子の正体は未解明のままでした。MS2タイプの無花粉スギでは、四分子期(9月中旬ごろ)に花粉のもとになる細胞が正常に分離せず密に集まった異常な形態を示し、成熟期には大部分の花粉嚢で花粉粒がほとんど形成されません。花粉粒のような粒子が形成される場合でも凝集していて、一粒ずつ分離した正常な花粉のようには飛散しにくいと考えられています。