6月、浸水被害が発生した奈良県生駒市で当時、竜田川の水位が確認できない状態になっていたことが市への取材でわかりました。

6月26日、生駒山では162mmと6月の観測史上最多の雨が降り、生駒市では竜田川があふれるなどして住宅80棟以上が床上浸水しました。

市などによりますと、浸水被害の大きかった地区に近い水位計では急激な水位上昇が異常値と判断されたことで、「閉局」と呼ばれる状態になり、市は午前5時50分から県の河川情報システムで水位を確認することができない状態が続いていました。午前6時半には氾濫危険水位を1m以上、上回る3m26cmを観測していましたが、市はこの情報を確認することができず、住民からの通報などをもとに、浸水想定区域に避難指示を出したのは午前7時半でした。

市は、午前6時半時点で水位を確認できていれば、もっと早く避難指示を判断できた可能性もあるとみています。

―――Qその数値を見ていたらどうしたか?
(生駒市危機管理課 谷雅浩企画官)「完全に避難指示に値する情報として十分読み取れたと思います。浸水想定区域に対して避難指示を出さなきゃいけないという思いに至ってたかなと考えます」

7月22日午後、小紫雅史市長は定例会見で…

(生駒市 小紫雅史市長)「市民も見る水位計(の情報)なので、情報が取れないと市民が不安になる。県に水位情報がきちんと取れるよう強く申し上げる」

としたうえで…

(生駒市 小紫雅史市長)「水位計が見られなかったから避難指示が遅れたわけではない」

県は市の要望を受け、システム上で「閉局」にする基準を変更し、急激な水位上昇にも対応できるようにしたということです。