何度も歌ってきたヒット曲 自身の体験から「絶対にアレンジしない」と決めた理由 ポール・マッカートニーのライブに涙
Q.これまで何度も「何も言えなくて」を歌ってきて、歌い方を変えたいと思ったことはないんですか?
あるんですよ。アレンジとか歌い方とかを変えたこともあった。でもね、絶対にしないようになりました。僕は好きなミュージシャンがいっぱいいるんですけどね。例えば、その人のコンサートに行くとするでしょ。で、「僕は一番この曲が聴きたい」って思っているとする。超有名な曲で散々ステージでやってるから「今日はアレンジ変えてやります」ってなると「俺は、あれを聴きにきたのに!」って思うんです。実際、思ったことも何度もある。
「何も言えなくて」もさんざっぱら歌うと、やっぱりそういうことが起こるわけですよ。だから、「J-WALK」の頃は、ちょっと歌い方を変えたりとか、音を変えたりとか、アレンジ変えたりっていうのあったんですよ。でも、僕は今はもう、絶対変えない。聴いている人たちのその時の情景とか、そういうのは、歌だけではなくて、言葉だけではなくて、やっぱりアレンジも全部含めて、でしょう。
Q.中村さんも、ファンの心になって、初めてわかったってことですか?
僕の大好きなエリック・クラプトンのライブに行ったとき、大好きな「レイラ」の演奏がアコギだった。いや、それはそれで素晴らしいけど、「俺はエレクトリックであのイントロを聴きたい、それで育ってきたのに!」ってね。
あとはね、何年か前にポール・マッカートニーのコンサートに行ったんですよね。ある時からポールが、ビートルズの曲を自分のコンサートでやるようになったんですよ。もう、これでもかっていうぐらい。で、アレンジは変えない。もうね、泣きました、僕。














