地震で被災した企業への補助金交付を巡るあっせん利得処罰法違反事件で逮捕、起訴された仁田和廣県議会議員が18日朝、およそ3か月半ぶりに県議会に登庁しました。tbcの取材に対し仁田議員は、「無実なので問題ない」と答え、無罪を主張しました。
仁田和廣県議会議員は、午前9時20分頃、自分の車で県議会棟に到着し、tbcの取材に答えました。

記者:「事件について県民にどう説明するか?」
仁田議員:「きょうはちょっと文書だけ用意したから、私は無実ですので問題ない」
記者:「きょうから議会活動を再開されて…?」
仁田議員:「あとはノーコメント」

記者:「県議会議員としてどのような活動を」
仁田議員:「もちろん被災者のために一生懸命やります」

仁田議員は、県議会の調査特別委員会に出席するため、去年9月27日の逮捕以来、初めて登庁しました。調査特別委員会で仁田議員は特段発言せず、報道各社の取材にも「ノーコメント」を繰り返しました。
記者:「私たちの取材を受けるのも仕事の一つだと思うが」
仁田議員:「答えているのはノーコメントですが、それも一つだと思いますよ」

起訴状によりますと、仁田議員は2021年2月の福島県沖地震で、塩釜市の水産加工会社が申請した被災企業向けのグループ補助金交付を巡って県職員に口利きし、その見返りとして水産加工会社から報酬50万円を受け取ったあっせん利得処罰法違反の罪に問われています。

仁田議員は報道各社に「県民のみなさまへ」と題した文書を配布し、「今後は県議会の会議に出席し、県議会議員としての職責を全うする所存」とし、「私の言い分は裁判の場で明らかにする」としています。

仁田議員:
「私は堂々と県民の皆さんからも相当激励来ているから」

「ほかにはやっぱり裁判に及ぶようなことこともあるでしょうね。一切悪いことしてませんから、塩釜被災地のために一生懸命動いているだけです僕は」

県議会は20日、仁田議員の事件を受けた対応として、全議員を対象とした政治倫理に関する研修会を開催することにしています。














