長崎県佐世保市出身の落語家・三遊亭らっ好(さんゆうてい・らっこう)さん(35)が、来年2027年3月1日付で、落語界の最高身分である「真打(しんうち)」に昇進することが分かりました。
発表が行われたのは、7月15日(水)に東京・上野の「お江戸上野広小路亭」で開催された『しのばず寄席特別興行好楽・らっ好二人会』の舞台上です。
大師匠である三遊亭好楽さん、そして師匠の三遊亭好太郎さんらが見守るなか、らっ好さんの来春の真打昇進が正式にファンに向けて発表され、会場は大きな拍手に包まれました。
真打昇進に伴い、らっ好さんは新しい芸名「三遊亭 清太郎(きよたろう)」に改めることも併せて発表されました。
この特別な名前には、深い“郷土愛”が込められています。後半の「太郎」は師匠である好太郎さんから譲り受けたものですが、前半の「清」の字は、らっ好さんと同じ佐世保市出身の歌手・前川清さんから、大師匠の好楽さんが直々に許諾を得て授かった一字です。
高座の上では、新しい芸名が書かれた色紙が掲げられると、らっ好さんは満面の笑みで「ありがとうございます」と万歳して頭を下げました。
好太郎師匠が「(落語の『井戸の茶碗』にちなんで)最初は『清兵衛(せいべい)』にしようかと思ったんだけど、屑屋だからね(笑)」と冗談を飛ばし、会場を沸かせる一幕もありました。
さらに、来年2月22日に「東京會館」にて開催される「真打昇進披露パーティー」には、前川清さん本人からも「空いていたら必ず伺います」との温かいメッセージが届いていることが大師匠の好楽さんから明かされ、知らされていなかったらっ好さんが舞台上で「ええっ!」と仰天する一幕もあり、終始温かい笑いに包まれた発表となりました。
らっ好さんは佐世保南高校を卒業後、長崎大学工学部に進学。落語研究会(長大落研)での活動を経て落語家を志し、大学を中退して2013年に三遊亭好太郎師匠の一番弟子として入門しました。好楽一門にとっても初の「孫弟子」として修業を積み、2016年に二ツ目に昇進。
高座では地元長崎の伝統民謡「長崎ぶらぶら節」を出囃子に使用するなど、常に故郷への愛を胸に高座に上がり続けてきました。
今回の真打昇進決定にあたり、らっ好さんは次のように喜びと感謝を語っています。
【三遊亭らっ好さんコメント】
「このたび、令和9年3月1日付で真打に昇進することとなりました。これまで三遊亭らっ好をご贔屓いただきましたお客様、支えてくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。
また、同郷佐世保のご縁もあり前川清さんよりご快諾をいただき『清』、師匠好太郎の『太郎』を合わせて、真打昇進を機に『三遊亭 清太郎(キヨタロウ)』を名乗らせていただくこととなりました。
来年3月からは、新たな名前とともに、自分の芸をさがしさがし求めて、より一層精進してまいります。今後ともご贔屓お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます」
佐世保から誕生する新たな「真打・三遊亭清太郎」さんの門出と、来春から始まるお披露目興行に、地元からも大きな期待と声援が送られています。














