車の部品盗難を防ぐには?目的は“レアメタル”

山本恵里伽キャスター:
相次ぐ車のマフラー盗難被害。その背景にある「パラジウム」について見ていきます。

パラジウムは、レアメタル、希少性の高い金属の1つです。どんなものに使われているかというと、車の排気ガスの有害物質を取り除く装置「触媒コンバーター」に使われることが多いです。身近なところだと銀歯、また指輪などのジュエリーにも使われています。そして価格は、5年前と比べると、約2倍に上昇しています。

小川彩佳キャスター:
背景にウクライナ情勢があるということですが、パラジウムは“旧型”に多く含まれているというのも驚きです。

山本キャスター:
そうですよね。知らない方も多いと思うのですが、どうやったら、車のマフラーの盗難を防ぐことができるのか。

まずは、盗難防止装置などの設置ももちろんですが、同じく盗難被害が増加しているアメリカの警察は、触媒コンバーターにペンキを塗る方法を紹介しています。ペンキを塗ることで、廃品業者に盗品である可能性を知らせ、盗品の売買の流れを防ぐために考えられたということです。

小川キャスター:
窃盗団としては、売れないということですね。

山本キャスター:
そうです。盗品の証ということになりますよね。

また、窃盗団がグーグルマップのストリートビューを参考に下見を行っている可能性も考えられるそうです。元々、ナンバープレートにぼかしは入っているものの、車種は特定できるため、車全体のぼかし加工をグーグルに申請することも手段の1つです。

小川キャスター:
申請できることを知らない方も多くいらっしゃると思います。これも頭に入れていただきたいですね。