「頭がいいね」「すごいね」――子どもを励ますつもりの一言が、実は逆効果になることもあるとしたら、驚く人も多いのではないでしょうか。
「近年の教育方針は“ほめて育てる”が主流のような気がしますが、何でもほめていては逆効果にならないか心配です。子どもの自己肯定感を高めるのに大切なのは何でしょうか?」
NBCラジオ『あさかラ』の「子どもの健康相談室」に寄せられたこのお悩みに、長崎市のやなぎクリニック・栁忠宏先生が回答。1998年の有名な心理学研究も紹介しながら、自己肯定感を育てる「ほめ方」のポイントを解説しました。
自己肯定感は「ほめ言葉」だけでは育たない
「ほめて育てる」という言葉が浸透する一方で、栁先生は「自己肯定感を高めるために、ほめられることは大事です」としたうえで、次のように指摘します。
「だけど、自己肯定感って、ほめられると伸びるわけでもなくて、自分でできたっていう経験を積み重ねて育っていくというものだと考えられているんですよね」

ほめられることは大切ですが、それだけでは十分ではありません。他者からほめられること以上に、子ども自身が「自分はやればできるんだ」と感じられる成功体験を積み重ねていくことが大切だと栁先生は話します。
栁先生は、こうした成功体験への向き合い方について、周囲と関わりながら取り組む子もいれば、自分一人で努力を積み重ねられる子(一流のスポーツ選手など)もおり、そこには個々の素質や気質も関係していると説明しました。














