ではなぜ「半グレ」組織との縁を絶てなかったのか。

男は公判の中で「もう逃げられないと思った」と話し、組織に監禁され暴行を受けた過去が明らかになりました。 

1回目の監禁。親指用の手錠をされ、鉄球の入った凶器で全身を殴られるなどの暴行を約20時間にわたって受けました。2回目は親指用の手錠をされ、裸で顔に袋を数枚かぶせられた状態で風呂場に1~2時間ほど監禁されたということです。男はすきを見てベランダから屋上へ上り、配管を伝って逃げ出した経験がありました。 

弁護側は、監禁経験などから「金を渡さなければ殺される」と思い込むなど、正常な判断が出来ない状態だったと減刑を求めます。 

裁判中「まわりの人を不幸にしないよう、まともな人生を歩んでいきます」と話した男。検察は「組織との縁を断ち切れておらず、再犯の可能性もありうる」として、懲役4年6か月を求め、審理を終えました。