「法律として行き過ぎ」“法の番人”も疑問視
小泉政権で内閣法制局の長官を務めていた阪田雅裕氏。「今、この法案を必要とするような社会的な状況はない」と話す。
ーー法の番人という立場から見た法案の妥当性は?

元内閣法制局長官 阪田雅裕 弁護士
「本件はいったい何が問題なのか。何を守ろうとしているのかということが全くわかりません。差し迫って国旗がいっぱい壊されるとか、国民がものすごく不愉快に思うというような状態が近い将来あるという風にも思えない。いつかあるかもしれないことで、人を処罰することにしたり、人の権利を制限するということは、やっぱり法律としては行き過ぎだろうと思う」
阪田氏は、今回の法案にある「人に著しく不快または嫌悪の情を催させる方法」とする記述では、処罰対象が明確でないと指摘する。
元内閣法制局長官 阪田雅裕 弁護士
「例えば、人の物を盗るなんていうのは、みんな誰が盗られたって大変迷惑することは間違いない。人の物を盗ってはいけないと決めるわけです。Aさんが見ると『こんなことやっても大丈夫だ』、Bさんが見ると『それはダメだ』という争いが起きないように、しっかり(法案に)書かれているかどうか。人によって、随分受け止め方が違うということもある。また不快だと感じても、著しいかどうかになるとまた難しい。警察も検察庁も悩むと思う」
そして、国旗損壊罪法案を厳しい言葉でこう表現した。

元内閣法制局長官 阪田雅裕 弁護士
「極端に言うとしょうもない法律だと思う。国民が日の丸を大切にしようと思っている気持ちが害されるからと言うが、そういうことをする人に罰則を科してまで守らなきゃいけないものですか。そんなことをしなきゃ守られないような浅薄な思いでしょうか。法律の尊厳を傷つけるようなことになるのではないかと思う」














